抱きこんだ腕の中で小さく震える、その肩を、鎖骨を、胸を、滑らせるように手のひらでなぞる。時折息を詰めたように大きく震えるのが余計愛おしくて、かすかに仰け反った白い首筋に噛み付いてみる。まるで肉食獣みたいに。
 エドワード、さん。
 ぎゅう、と最初からずっと掴んでいた腕に力を込められて、エドワードはたまらず吐息をついた。

 アルフォンス。アルフォンス。アルフォンス。